2005.04 - 2006.04

Psalms of Planets EUREKA SEVEN

星に願いを

人類が故郷の星を追われてから、気の遠くなるくらいの年月が流れた。
新たな定住の地を探し求め、ようやく辿り着いた「約束の地」。

そこは、珊瑚と同じ形質を持つ地表が広がり、大気中にこれまで人類が感知したことのない「トラパー」と呼ばれる粒子が含まれる荒涼とした場所であった。人は、そこで生きるために大地を開拓し、「トラパー」を最大限に利用するため巨大な塔を建設した。塔下には都市ができ、各塔を取りまとめる形で、統一政府「塔州連邦」は建国されたのであった。

…それから、数世紀の時が流れた。

建設の熱狂もとうに醒め、過去に栄華を極めた基幹産業も廃れて不況に揺れる世界。
塔の街「ベルフォレスト」で、祖父と二人暮らしをしているレントンは、自分の置かれている状況に不満を持っていた。メカニック業を営む祖父のもと、選択肢のない決められた将来。それに、レントンの父は、かつてこの地に大災害をもたらした「サマー・オブ・ラブ」を、自らの命と引き換えに止めた英雄アドロック。彼の息子であるというしがらみも、レントンの気持ちを重たくさせるのだった。

レントンにとってのヒーローは、父親ではなく、カリスマリフライダーのホランドだった。いつかはホランドのように、自由にかっこ良くリフをして、世界中の空を飛び回りたいと夢見ていた。

いつか、自分にも波が来る。そう信じて―。

そんなある日、レントンに転機が訪れる。突如、見たこともないLFO(特殊人型重機)ニルヴァーシュが、目の前に現れたのだ。機体から現れたのは美少女エウレカ。彼女は調子が悪いニルヴァーシュの整備を頼みに、レントンの祖父サーストンのもとへやって来たのだった。そんな彼女に、一目ぼれしてしまうレントン。

そこに、エウレカとニルヴァーシュを追って、塔州連邦軍のKLF(軍専用LFO)部隊が現れる。エウレカを守るため、駆け出すレントン。祖父が隠し持っていた父の形見である“アミタドライブ”と呼ばれる不思議な機械を、必死の思いでニルヴァーシュに装着。すると、ニルヴァーシュは強大な力を発揮するのだった。

「一緒に行こう」エウレカは、レントンを誘う。彼女は、憧れのホランド率いる空賊「ゲッコーステイト」のメンバーだったのだ。そして、レントンはホランドから父親の話を聞かされる。

真実を、そして世界を知るために。レントンはゲッコーステイトとともに、旅立つことを決意するのだった。


STAFF

原作:BONES
監督:京田知己
シリーズ構成:佐藤大
キャラクターデザイン:吉田健一
メインメカニックデザイン: 河森正治
コンセプチュアルデザイン:宮武一貴
メインアニメーター:吉田健一、中田栄治
特技監督:村木靖
美術監督:永井一男
美術監督補:森川篤
色彩設計:水田信子
設定考証:小倉信也
デザインワークス :武半慎吾、コヤマシゲト、柳瀬敬之、出渕裕、中田栄治  撮影監督:木村俊也
デジタルディレクター: 瓶子修一  音楽:佐藤直紀  音響監督: 若林和弘(フォニシア)
プロデューサー:諸冨洋史、丸山博雄、稲垣浩文、湯川淳、中山浩太郎
アシスタントプロデューサー:藤井睦子、長谷部大樹、小岐須泰世

CAST

レントン:三瓶由布子
エウレカ:名塚佳織
ホランド:藤原啓治
タルホ:根谷美智子
ドミニク:山崎樹範
アネモネ:小清水亜美
デューイ:辻谷耕史

(c) 2005 BONES / Project EUREKA・MBS

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