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2009.1016

アニメーターへの道 怒涛の作画監督編

引き続き、小平さんインタビューです。

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―今回は2話の作画監督ですが。

小森(以下森):前も2話だよ。一期のときも2話やってもらったよ。おいしい回ばっかり。

―どういう意味ですか?

森:一期のときもそうだけど。1話は黒がそんなに活躍しない。で2話で活躍したじゃん。

小平(以下平):そうですね。

森:ダーカーはやってみてどう?

平:好きですよ。見る分にはね。

森:分かる。おもしろいよね。

平:おもしろいんですよね。やっててそう思うのってあんまないんですよね。客観的に見れなくなるって   いうのもあるし、嫌な思い出とかもでてくるし。なんか純粋に見ていておもしろいなって。

森:ダーカーは、もう何回見てるかっていうぐらい見返してる。

―2話の見どころは?作監から見る、見どころポイントはありますか?

平:それは、小森さんが言ったほうが。

森:作監なんだから。ここは、頑張って描いたでとか。

平:いよいよ黒が登場します!

―今回はヒゲ黒ですけど、仮面をつけていてもあおった時にちゃんと顎にヒゲがあるんですよね。

森:ちょろっとね。

平:だって、描かないとラッシュチェックでヒゲがないっていうリテークくるかなって。

―多分きますね。では全体の印象、通して見てみるとどうでしょう?

平:死んじゃうんじゃないかと思ったっていう思い出しかない。

―けっこう、詰めてましたもんね。

平:まあ、ね。身から出たサビだから。

森:みんなそうなんだよ!

平:2話で得た教訓は『油断大敵』。

―制作にちゃんと伝えます。きっちりかっちり追っかけたほうがいいですか?

森:いや、追っかけてもね。

平:ダメなもんはダメなんだよ。

森:追っかけなくても、素晴らしいアニメーターは、ちゃっちゃとやるんですよ!

―いやいやいや、小平さん小森さんはどう攻めていけばいいのかな?って。ちょっと制作側に対してア  ドバイス的なものはないですか?

森:………。

平:どういう攻め方って言っても、ひねくれてるし。

―困るな~(苦笑)。

平:アメとムチどっち持ってきてもダメだと思う。

―あ~、小平さんにはアメは無駄ですよね。(過去に経験あり)

平:アメなんかあたえたら、アメしかなめないもん。

―ですよね。ま、この適度な距離感を持って臨めと。

平:時間を与えたらだめだよね。

続きます。(まえだ)